Googleが提供しているAIツール「NotebookLM」、ポッドキャストの出力に日本語対応になりましたので早速試してみました。
以前、このブログでも紹介したGoogleによるAIツール「NotebookLM」。
テキストやサイトの情報などの複数のソースをまとめたり、そこから新しいアイデアアを考えたりするのに便利なAIツールです。
この「NotebookLM」で特に注目されているのが、登録された情報からポッドキャスト番組(のような会話)を出力してくれる機能。
これまでは英語の会話のみの出力だったのですが、ついに!日本語での出力もできるようになりました♪
というわけで、早速、挑戦。
「NotebookLM」の紹介はすでに公開されている記事をご覧ください。
今回は、当社の「ゼロクリック時代」のSEO戦略など、ネット活用に役立つ記事をピックアップ #234 を素材にしてポッドキャスト番組を作ってもらいました。
結果がこちら、ぜひ聞いてみてください。
英語版出力の時も感動したのですが、今回もまたまた感動...
聞き取りやすい日本語で、しかも、二人の掛け合いの中でしっかりと内容を紹介してくれています♪
実は、公開しているこの音声になるのに3回音声出力しています。
というのも、当初は記事内容から音声出力してもらったのですが、記事の立ち位置とポッドキャストとがズレてしまっていたからです。
「ネット活用に役立つピックアップ」は、キュレーションとして記事内容を紹介しながら地方・中小企業向けの視点を加えているので、もともとの記事を掲載している人、それを紹介している当社、という2重の構造になっています。それを「NotebookLM」にインプットしてあげないと、あたかも当社が全部を書いているような番組構成になってしまっていました。そこで、この記事の構造を「NotebookLM」に説明した上で、ポッドキャストに出力してもらっています。
たまたま、今回は読み込ませた記事自体が少し複雑な構成になっているのでこのようなことが必要でしたが、自身が書いた普通の記事であればこのような追加作業は必要ないと思います。
ポッドキャストの会話の内容を文字にすると以下の通りです。
こんにちは。今回は、地方で頑張る中小企業の皆さんがネットをもっと上手く使うためのヒントを探っていきたいと思います。WebコンサルティングのB社が、皆さんのために選んだ最新記事4本をもとに深掘りしていきます。
今日のテーマは、ゼロクリック時代のSEO、成果を出すB2Bメディア、検索の変化、そして顧客の疑問に先に答える大切さ。それに役立つ核心の部分を一緒に見ていきましょう。
B社さんが選んだだけあって、単なるトレンド紹介じゃないんですよね。具体的な戦略とか考え方にまで踏み込んだ中身の濃い記事ばかりです。皆さんが明日から実践できるような本質的な部分を、一緒に見つけていけたらと思います。
では早速、最初の「ゼロクリック時代のSEO戦略」。AI検索が進化して、検索結果だけで満足してしまい、サイトまで来ない“ゼロクリック”が増えている。これ、地方の中小企業さんにとっても結構気になるところですよね。
まさにそうですね。この記事で大事なのは、検索の意図をちゃんと見極めることです。
「○○とは」とか、基本的な情報を知りたいっていう検索は、AIが得意ですよね。でも、「○○の選び方」とか「AとBどっちがいい?」みたいな比較や「料金は?」とか、もっと具体的な疑問に対しては、まだまだウェブサイトが活躍できるんです。
これ、顧客との距離=ファネルの問題として捉えるのが分かりやすいですね。情報収集の段階なのか、比較検討なのか、それとも購入直前なのか。特にクリックや成約につながりやすい、真ん中から下の層向けのコンテンツ。ここに力を入れるべきだという指摘はすごく重要です。
なるほど。闇雲に情報を出すんじゃなくて、ちゃんと狙いを定める。戦略的な視点が求められるということですね。
その視点は、次の「成果を出すB2Bメディア運営」の話にもつながってきそうですね。記事では大手の事例が多いみたいですけど、中小企業でも応用できるポイントってどういうところでしょう?
ありますよ。注目したいのは、どんな切り口で信頼を得るかですね。
例えば、他では読めない独自のコンテンツとか、社員さんのリアルな体験談。それから時には競合の情報も正直に載せて、ユーザー第一で考える姿勢とか。
あるいは、すごくニッチな分野での詳細な事例紹介とか、経営者の方が自ら熱い思いを発信するとか。
これらに共通しているのは、単に「製品がいいですよ」じゃなくて、「あなたの知りたいことはこれですよね」「私たちは応えられますよ」と伝える工夫なんです。
これって会社の規模に関係なく、むしろ地域に根差している皆さんだからこそ、より響くアプローチじゃないかなと。
確かに、信頼感ってすごく大事ですよね。
そして3つ目、「変化する検索」。Google一強かなって思ってたら、そうでもないと。若い世代はSNS、30代40代はYouTubeとか生成AIも使う。これは興味深いですね。
私自身も、何か買う前にはYouTubeで動画を探したりしますし、皆さんもありませんか?
まさに調査が示しているのもそういうことで、目的によってプラットフォームを使い分けるのが当たり前になっているんですよね。
日常的な調べ物は検索エンジン、専門的なことは生成AI、趣味とかエンタメはSNSやYouTube、みたいな感じです。
これってつまり、皆さんのまだ出会ってないお客様が、今まで思ってもみなかった場所にいるかもしれないってことなんです。どの層がどのプラットフォームでどんな情報を見ているのか、それを意識した情報発信が、これからますます必要になります。
ここでもやっぱり顧客理解がスタート地点です。お客様がいる場所も、求める情報も多様化してると。
最後に、「顧客の疑問に先に答えること」の重要性ですね。何か困った時、問い合わせよりもFAQ、つまり「よくある質問」のページを見る人が多いというデータですね。
その通りなんです。サイトに情報がなかったり、分かりにくかったりすると、ユーザーは不安になってしまいますよね。そして、もっと情報がしっかりしている競合のサイトに移ってしまうかもしれない。
それは避けたいですね。
だから、「聞かれたら答える」じゃなくて、「聞かれる前に先に答えておく」という姿勢が大事なんです。顧客が疑問に思うだろうなってことを、先回りして情報提供する。
例えば、「うちには結構古い機械があるんだけど、この新しい部品、合いますか?」みたいな問い合わせってありそうじゃないですか。
ありますね、きっと。
そういうのをちゃんとFAQに載せておくだけで、「あ、ちゃんと分かってくれてるな」ってお客様は安心する。そしてスムーズに、例えば購入や問い合わせに進めるわけです。
なるほどなあ。4つの記事を通して見えてきたのは、やっぱり顧客を深く理解することの重要性ですね。検索の仕方、どんな情報を求めているか、どんな疑問や不安を持っているか。
これらをしっかり把握することが、あらゆるネット戦略の出発点になるんだなと感じました。
まさにおっしゃる通りです。小手先のテクニックよりも、戦略的なアプローチが今、本当に求められていますね。
さて、最後に皆さんに一つ問いかけをさせてください。
今日の話を踏まえて、皆さんの現在のオンラインでの情報発信。これは単に「質問に答える場」にとどまっていませんか?
それとも、顧客が疑問を持つその前に信頼を築いて、自然と次の一歩へ導いていくような「先回りする案内役」へと進化していく必要があると感じますか?
そのために、具体的に何を変えていけるか。ぜひ一度考えてみていただけたらと思います。
ついに、日本語での出力が可能になった今、私もポッドキャスト番組をこれで作ってみようかと思いを巡らせている一方で、前回のブログでも書きましたが、
もしそうなった時にはきっと多くの人が利用するでしょうから、その時、ポッドキャスト番組を聞く人はどんな気に持ちになるのだろう…?とも…
ニュースや最新情報という、単なる情報を追うだけのものならまだしも、
生成AIで簡単に作られた…ということは別に「その人でなくてもいい」ということを意味しますので、その場合に「その人ならではの価値」をどのように担保していったらいいのだろうかと。
ご興味ある方はぜひ、NotebookLM を覗いてみてくださいね。
次回をお楽しみに!
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