Instagram という写真共有サービス(SNS)
先日、Facebook に買収された、世界的に有名な写真共有サービスがあります。Instagram というサービスです。iPhone やスマートフォンからでないと写真の投稿や共有ができないので、もしかしたらご存じない方も多いかもしれません。
この Instagram というサービスは、簡単に言うと、
- 素人でも、プロの写真家並みに芸術的な写真が作れる。
- その写真をSNSに投稿・共有できる。
というものです。
iPhone で撮影した写真を Instagram にアップロードすると、17個の芸術的なフィルターを利用して、大変素敵なイメージへと変換することができます。例えば、↓のように、写真の雰囲気を大きく変えて、生の写真を趣(おもむき)ある芸術的な写真に変更することがきます。
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私の写真はレベルは高いわけではありませんが(笑)、でも、ボタンを3回クリックするだけでこれだけ見事に写真が変換されてしまいます。
そしてこの写真は、Instagram 上で多く人に見てもらうことができます。
実際、私の友人の奥さんは、毎日、ネコの写真をこの Instagram にアップロードしていますが、その写真を見ている人(フォロワー)は45,000人!いて、4,000人の人が「いいね!」と反応してくれています。写真を通じた世界的なつながり・コミュニケーションです。
さらに、このInstagramの写真は、Facebook や Twitter に転送することもできます。
私も、このInstagramで変換した地元・富士見町の田舎暮らしの写真を Facebook に投稿して、田舎暮らしの日常を紹介しています。
観光や地方からの情報発信の切り口でInstagramを見る
さて、単なる写真共有サービスの紹介ではなく、観光や地方からの情報発信という観点で Instagram を見るとどのように見えるのでしょうか。
まず、誰でも、趣ある芸術的な写真を公開することができる、ということです。
例えば、私がここの地元・富士見町の写真を撮影してInstagramで公開すればするほど、ここ富士見町の景色を芸術的に切り取った、趣ある写真がどんどんネット上に掲載され、それを見る人もどんどん増えていく…ということです。
もちろん、芸術家やプロが撮影する写真には勝てませんが、プロに写真の撮影を依頼し、コレ!という1枚を掲載するのとは違い、たくさんの人が日常の中から思い思いの景色を切り取り掲載していくということは、何倍、何百倍ものカメラマンが、その地の魅力・情報を写真として紹介していることに他なりません。
しかも、この「誰でも」というのは、その地元に住んでいる方だけを意味しているのではありません。都市部から観光に来た人の多くは iPhone やスマートフォンで景色や出てきた食事・商品を撮影し、「これは素敵だ!」という感想とともにネット上に投稿しているのです。
つまり、「観光や地域の魅力を発信したい」という立場からすると、すでに住民や訪れた方々が、その地の魅力をどんどん発信してくれているのです!
※残念ながら、「地方からの魅力や情報発信」を担当・企画されている方々のには、このことをご存じない方が多くいらっしゃいます。
詳しくは、「自治体・観光ホームページの作り方 & 観光地が取り組むべき、ネットを活用した新しい戦略」をご覧ください…
皆さんの地域の Instagram 写真を見る
さて、この Instagram の写真は、撮影された場所によって一覧化することができます。
これは、iPhone などのカメラで撮影した際に、GPSによって緯度・経度も一緒に記録されているからです。
(この機能をOffにしている方もいらっしゃいます)
ですから、「地方から魅力発信」という視点で考えれば、Instagram で共有されている膨大な数の写真の手かから、自分の地域で撮影された魅力的な写真だけを抜き出すことができるということです。その地の魅力を、趣ある写真で伝えることができる、のです。
皆さんの地域でどのような Instagram の写真がアップされているのかをぜひご覧になってみてください。
やり方はとても簡単です。
↓のサイトにアクセスしていただき、地図で皆さんの地域へと移動し、画面をダブルクリックしてみてください。その周辺で撮影された写真が出てきます。
下記の画面は、長野県の諏訪湖周辺を見たものです。
諏訪湖では花火大会が開催されますので、花火の写真が多いですね。どれも、Instagram のフィルタによって、大変素敵な景色になっています。
実際に、情報発信の一つとして、地方でこれをやる場合には、「この写真をどのように見せるのか」ということをプランニングして、サイトやシステムとの連携を検討するという流れになると思います。
ネットを活用して地方の魅力を情報発信する、の考え方
どの地域でも「地域の魅力の情報発信」をしようとしています。
これまではどちらかというと、地方自治体の関係者や、観光施設や宿泊施設・商店など、観光産業にたずさわる方が一生懸命情報を発信してきました。
しかし、ここまで見てきたことでわかるのは、その地に住んでいる人、その地を訪れた人も非常にたくさんの、そしてクオリティの高い情報を発信していて、それは、地域の魅力を知ってもらうために充分活用できる、ということです。
観光施設を一覧表示した観光ホームページを作ったり、キャンペーンサイトを作ったりということとは全く別次元の、地域の魅力を知ってもらうためのネット活用があることをご理解いただけるかと思います。
とにかく知っていただきたいのは、圧倒的多くの人が地域の魅力を、個別に発信しているということと、その情報を地方は活用できていない…ということです。
ネットを活用して地方の魅力を情報発信する、ということは、ホームページを作ることではありません。
現在のコミュニケーションスタイルや、現在のネットを活用した情報流通を踏まえた上で、地方はネット上のどの情報をどう活用するのが効果的なのか、をプランニングすること。これです。
Facebook もブログも、この全体プランニングの中のツールでしかありません。
しかし今の最大の問題は、このプランニングする人が地方にはほとんどいないことです。こんなに地方にとってメリットがある状況が目の前に広がっているのに、プランニングどころか、この現状をご存じないことすら多いのです。
私は常々「今、地方はチャンスです!」とお話ししています。
そして、多くの地方がそれに気づいていない今は、本当にチャンスなのです。 d(^_^)
あわせてご覧くたさい。
「自治体・観光ホームページの作り方 & 観光地が取り組むべき、ネットを活用した新しい戦略」
次回をおたのしみに!
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