地方や中小企業のネット活用に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
- GoogleのAI要約を見ても、お客様はWebで確かめている
- SEO と GEO 主な違いと取り組み方
- AI検索は、どんな情報源を見ているのか?
- 生成AIを「考えるきっかけ」を作る道具に
GoogleのAI要約を見ても、お客様はWebで確かめている

【Google検索と生成AIに関する調査】ユーザーの9割以上が「AIの要約だけでは不十分」と回答 ― 6割が購買意思決定で生成AIを活用、信頼できる情報源としてのWebサイト設計が鍵に(グランネット)
調査によると、AIによる要約を見たあとでも「Webサイトを確認する」という行動が主流で、「AIの要約だけで十分」と感じている人はわずか5〜7%にとどまることがわかりました。また、商品やサービスの比較検討で生成AIを使ったことがある人のうち、6割以上が「意思決定に影響があった」と答えています。この調査によると、AIは検索を「代替するもの」ではなく、「補完するもの」として使われている実態がわかります。
調査結果では、特に次の3点が指摘されています。
・AI Overviews(AIによる概要)を見た後もWebサイトを確認する行動が主流
AI Overviewsが表示された際、最も多くのユーザー(約42〜47%)が「Webサイトを確認することが多い」と回答。
・生成AIは購買意思決定プロセスに深く関与
商品・サービスの比較検討に生成AIを利用したことがある層(52.6%)のうち、6割超(61.4%)が「意思決定に影響があった」と回答。
・検索行動は依然としてGoogle検索が中心
回答者の約半数(48.6%)が「毎日〜ほぼ毎日」Google検索を利用しており、依然としてSEOが検索手段の中心。
つまり、AI検索が進んでも「信頼できる情報源としてのWebサイト」が依然として重要であるということです。ユーザーはAIの要約を参考にしながらも、最終的な判断は企業のサイトで行っています。
つまり、AIの進化によって「調べ方」が変わっても、「信頼できる情報を発信する場所」としての自社サイトの役割は変わっていません。
だからこそ、目新しい仕組みに振り回されるのではなく、自社の強みやサービス内容を、正確に・わかりやすく・誠実に伝える。その基本を丁寧に積み重ねることが、AI時代にもお客様に選ばれる企業への一番の近道です。
「検索」という行為は、地方や中小企業にとって、「まだ見ぬお客様と出会う場」のひとつです。「検索」という行為の現場で、今どんな変化が起きているのか、この調査結果からぜひ感じ取ってみてください。Check it!
SEO と GEO 主な違いと取り組み方

SEO vs GEO:4つの主な違いと統合戦略の構築(Similarweb)
検索の世界が今、大きく変わり始めています。ChatGPTやGoogleのAIモードなど生成AIによる検索が広がる中、この記事では、従来の「SEO」と新しい考え方である「GEO」の違いが紹介されています。
SEOは、検索エンジンで上位に表示され、アクセスを増やすための最適化。一方、GEO(Generative Engine Optimization)は、ChatGPTやGeminiなどのAIが生成する回答の中で、自社情報が引用されたり、紹介されたりするように最適化する考え方です。
記事では、この2つの違いを4つの視点から整理しています。
- SEOは「順位を上げて人に見つけてもらう」最適化、GEOは「AIに理解され、引用される」最適化。
- SEOはキーワードやリンクを重視し、GEOは構造化データやQ&A形式でAIが読み取りやすい形に整えるのが特徴です。
さらにこの記事が強調しているのは、SEOとGEOをどちらかに切り替えるのではなく、両方を統合的に進めることの重要性です。構造化データの活用、ロングテール検索への対応、画像・動画などマルチメディアの最適化、デジタルPRによるブランド露出など、共通する取り組みが多く紹介されています。
私は常々、「いきなりGEOに飛びつく必要はありませんよ♪」とお伝えしています。それは、GEOと言われるものがまだ手法として確立していないうえに、生成AI自体がどんどん進化しているため明日にはまた違う流れになってしまっている可能性もあるからです。
ただし、AI検索という流れがこれから大きくなっていくことは確実ですから、「今、何が起きようとしているのか」「川はどう流れようとしているのか」は押さえ理解しておくことは必要だとお伝えしています。加えて、単に自社サイトだけでなく、SNSや動画、メディア露出、LINEやメルマガなど、複数の発信経路を整えておくことも重要になってきており、これもお伝えしています。
新しい流れを理解しつつも、地に足をつけて進むことがとにかく大切。そんな大きな視点から、ぜひこちらの記事をご覧になってみてください。Check it!
AI検索は、どんな情報源を見ているのか?

ChatGPTやGoogleのAIモード、Microsoft Copilot、Perplexityといった主要なAI検索エンジンが「どの情報をもとに回答を作っているのか」を分析した結果が紹介されています。
調査の結果、各AIごとに参照している情報源がまったく異なることがわかりました。
- ChatGPTは海外コミュニティのRedditや英語版Wikipediaを重視
- AIモードはYouTubeなどの動画やSNSのトレンドを多く引用
- CopilotはWikipediaやBingなど、信頼性の高い情報を中心に
- PerplexityはYahoo!知恵袋を圧倒的に多く参照
つまり、AI検索の裏側では、これまでの「ウェブ検索」とは異なり、海外のコミュニティや動画サイト、SNSなど、まったく異なる情報源が使われているということです。生成AIがどのように開発されて、どのようなビジネス環境の中で運用されているのかを知っている人にとっては「まぁ、そうだよなぁ…」という認識になりますが、多くの人にとっては「えっ!そうなの!?」という感想になるかもしれません。
言ってれば、これまでの「ウェブ検索(=Google検索)」が、日本語サイト(≒日本国内から発信されているサイト)を母集団として情報を抽出してくれていたのに対して、AI検索はそもそも日本語が対象でなかったり、これまで母集団に入っていなかったメディアが母集団になっていたりします。当然ながら表示される検索を通して表示される情報も別なものになってきます。
ただし、これが今後も続くのか、それとも日本のサイトが増えていくのかはまったく不明です。それは、生成AIやAI検索の能力が日々進化していったり、「生成AI が読み取る情報」をめぐり、生成AI側と世界中のメディア(新聞社とかオンラインメディアとかコンテンツを作っている会社)とが対峙しているためです。
そのような現状の中、私たち中小企業としては、AI検索という新しい検索の仕組みが少しずつ広がっているという現状と、こうした「情報の出どころ」をまず知っておくことがとにかく重要です。自社サイトだけでなく、動画やSNS、外部メディアなど、複数の場所で自社の情報を発信しておくことが、今後ますます大切になってくる可能性も示唆されています。
そのような視点で、ぜひ調査結果をご一読ください。Check it!
生成AIを「考えるきっかけ」を作る道具に

ビジネスの現場で活用されている生成AIが紹介されています。
ある会社では、生成AIにキャッチコピーを提案してもらっているとのこと。商品情報やターゲット層を入力すると、わずか数分で100のコピーを出してくれ、そのまま使えるレベルではないものの、「心がざわっとするような」質の高いアイデアも出てきているそうです。
また、デザインの分野でのAI活用も紹介されています。商品のパッケージ案をAIが短時間で提案し、デザイナーがそこから磨きをかけて仕上げていき、これまで2週間かかっていた作業が数日で100案作れるようになり、デザイナーはより本質的な仕事に集中できるようになったそうです。
中小企業の皆さんにぜひ知っていただきたいのは、生成AIが「アイデア出し」や「企画づくり」といったクリエイティブな領域でも実際に使われ始めているということです。今回紹介されたのは大手の例ですが、AIにキーワードを入れて案を出してもらうという使い方は、小さなチームや個人でも十分に実践できます。「考えるきっかけ」を作る道具として、ぜひ試してみていただきたいと思います。
そんな、仕事の現場での活用方法のヒントを知るために、ぜひご一読ください。Check it!
次回をお楽しみに!
この記事の内容は、ポッドキャストでもわかりやすく解説しています。
通勤や作業の合間に、耳で聴いて理解を整理したい方におすすめです。ぜひ合わせてどうぞ♪
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