ネット活用に役立つ記事を ピックアップ

ネット活用の流れを知る

 

地方や中小企業のネット活用に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください

今回は以下の4本です

  1. InstagramのUI変更が突きつけること
  2. SNSはプロモーションツールではない
  3. AI検索時代のSEO
  4. 2026年、SNSはこう変わる

 

 

InstagramのUI変更が突きつけること

InstagramのUIアップデートが近づいている ― 好むと好まざるとに関わらず(Social Media Today)

InstagramのUIアップデートが近づいている ― 好むと好まざるとに関わらず(Social Media Today)

 

インスタグラムが新しいユーザーインターフェースを導入し始めました。Reels(リール)とDM(ダイレクトメッセージ)がアプリの下メニューの中心に移動し、スワイプで切り替えられるようになります。Instagram責任者のアダム・モッセリ氏は「利用が多いReelsとDMを中心にアプリを再構成している」と述べており、今後は全ユーザーに順次展開される予定とのこと。さらにこの記事では「将来的には、アプリを開いたときに最初にReelsフィードが表示される形に進む可能性が高い」と指摘しています。

記事の中では、この変更の目的は「ReelsやDMへのアクセスを簡単にすること」であり、動画視聴時間は前年より20%増加、アプリ利用時間の50%がReelsによるものだと紹介されています。つまり、Instagramは今や写真中心のSNSではなく、TikTokのような動画プラットフォームとして進化しており、それに合わせて形でインターフェースを最適化するということのようです。

ユーザーインターフェースの変更というと、Windows10 から Windows11 に切り替えて画面が変わった…と同じように、単に使い勝手や慣れの問題でしょう?と考える人もいるかもしれませんが、このインスタグラムのユーザーインターフェースの変更はそういうことではありません。単に使い勝手が変わるのとはまったく違う、もっと大きなことを私たち中小企業に突きつけてきます。

 記事の中では「マーケティング的には大きな影響は少ない」と説明されています。それは「すでに多くの人がReelsを利用しているから」というのが理由です。

しかし私は、地方の中小企業にとって大きな影響があると考えます。
これまでお店や会社の日常、イベントの案内を「写真」や「画像」で投稿してきた方も多いと思いますが、今後、アプリを開いたときに最初に表示されるのはReelsになる可能性が高いわけですから、写真投稿はフォロワーにも届きにくくなり、新しい人に見てもらうチャンスも減っていくということです。つまり、もはや「写真をアップする」だけでは届かない時代が来たということ。
これらのことは、ピックアップの No.258 でも指摘したこととも重なります。

写真では伝わらなくなる、動画で伝える術を身に付けないといけない。このインターフェースの変更は、このことを私たち中小企業に突きつけています。そのような意味を理解しながら、ぜひご一読ください。Check it!

 

 

SNSはプロモーションツールではない

SNSをプロモーションツールから「メディア」へと転換。『VOCE』が実践する広く愛されるデジタル戦略(MarkeZine)

SNSをプロモーションツールから「メディア」へと転換。『VOCE』が実践する広く愛されるデジタル戦略(MarkeZine)

 

講談社の美容誌『VOCE』のSNS運用の舞台裏が紹介されています。Instagram、YouTube、Xなどを横断的に使い分け、若い世代を中心にファンを広げているとのこと。雑誌を発行しているにもかかわらず、SNSを「プロモーションツール」ではなく、雑誌と同じように、読者に価値のある情報を届けるメディアとして位置づけていることが最大のポイントです。

記事では、各SNSの役割の違いが明確に紹介されていて参考になります。
Xは速報性を重視。Instagramではフィードは詳しく説明する場、リールでは初心者向けや非フォロワー向けのライトな内容を届ける。
YouTubeではコスメ好きが満足できるような高品質な動画を制作し、今後はエンタメ要素も強化していく。さらに同じ内容を複数のSNSに投稿し、反応を分析して改善を続けるなど、データに基づく運用も徹底しています。
その結果、「月1回だった雑誌発売日の接点が、SNSを通じた毎日のコミュニケーションに変わった」といいます。

この記事は大手メディアのSNS運用の内容ではありますが、紹介されていることは中小企業にとって多くのヒントが含まれています。

一番のポイントは、雑誌を発行しているにも関わらず、SNSを「プロモーションツールではなく、雑誌と同じように、読者に価値のある情報を届ける「メディア」」として捉えていることです。お客様と関わる「本当の現場」があるにもかかわらず、SNSをそれと同じ現場として捉えること、これは中小企業にとっても大きな気づきになるはずです。

お店での販売・接客が「本当の現場」で、SNSはお客様に来ていただくためのプロモーションツールとして捉えている人は多いかもしれませんが、もはやそうではなくSNS自体がお店と同じ現場だということです。
記事の中で、「(雑誌発行の)月1回だった接点が、毎日のコミュニケーションに変化した」と表現されているように、お客様が来店する月1回の接点が、SNSによってお客様との毎日のコミュニケーションになる、という視点、これが見えてきます。 ぜひご一読ください。Check it!

 

 

AI検索時代のSEO

SEOは終わらない。AI検索時代に求められるGEOの現状と対策とは?(Web担)

SEOは終わらない。AI検索時代に求められるGEOの現状と対策とは?(Web担)

 

AI検索時代に必要となる最新のSEO戦略について紹介されています。
なかでも、強調されているポイントは2つ。「マルチモーダル」と「クエリ・ファンアウト」です。
特に「マルチモーダル」は、テキストだけでなく、動画・画像・PDF・ポッドキャストなど、複数の形式で情報を発信することの重要性を示しています。ユーザーの情報収集スタイルが多様化する中で、テキスト中心のWebサイトだけでなく、SNSや動画、音声など、さまざまなメディアを通じて情報を届けることが求められているとのこと。

一方で、SNSなどで話題の「LLMO(大規模言語モデル最適化)」と呼ばれるAI対策は、現時点では効果や投資対効果が乏しいと指摘されています。AIからの流入は増えているものの、全体のごくわずかにすぎず、拙速な対応はコストに見合わない可能性が高いといいます。

この記事から学べる中小企業にとってのポイントは、「AI検索対策」の情報に翻弄されることなく、足元を固めるということ。つまり、いま取り組むべきは「AI対応の特別なテクニック」ではなく、地に足のついた情報発信の整備です。サイトの中身を充実させ、画像・動画・SNSなど複数の形で自社の強みを伝えることが、結果的にAIにも理解され、ユーザーにも届く道筋になるということです。そのような視点でぜひご一読ください。Check it!

 

 

2026年、SNSはこう変わる

2026年のソーシャルメディアマーケティングに関する36の予測(Social Media Today)

2026年のソーシャルメディアマーケティングに関する36の予測(Social Media Today)

 

2026年のSNSがどのように変化していくのか、Facebook、Instagram、Threads、X(旧Twitter)、TikTokといった主要プラットフォームの動向が紹介されています。

FacebookはすでにクールなSNSではありませんが、世界で一番利用されているSNSであるためその影響力は保ち続けれらています。AI搭載メガネやメタバースとの連携を強化し、現実世界とSNSの境界を曖昧にしつつあります。
Instagramはリール中心の設計に移行し、写真共有アプリから動画プラットフォームへと変更になります。
Threadsは成長を続け、Xに代わる「フレンドリーなリアルタイムSNS」を目指しています。
一方のXは、広告収益の低迷を背景に、決済機能やAI連携など新たな活路を探っています。
TikTokはライブコマースやAIアバター販売など、ショッピング機能をさらに拡大させています。

記事の中ではもう少し詳しく紹介されているのですが、これらの変化から見えてくるのは、SNSが「完成された仕組み」ではなく、常に変化し続ける生き物のような存在だということです。私たちは、個人でもビジネスでもSNSを使って情報を発信したり見たりしていますが、そのSNSの方針はプラットフォーム側の都合で常にかわってしまいます。かつてのインスタグラムが写真を投稿するSNSだったものが、TikTokの登場によって、動画プラットフォームに変わってしまっていることがそれを象徴しています。SNSの場は「完成形」ではなく、常に変化し続ける仕組みだということを理解しておく必要があります。

さらに一歩踏み込んで、情報発信の立場で見ると、中小企業がやるべきなのは「今のやり方を守ること」ではなく、その変化の条件の中で最適な発信の形を模索し続けることです。そして、その「最適」もすぐにまた変えなければならない可能性がある、その前提に立って取り組むことが求められます。

私たちはSNSを(情報発信側、情報を見る側の両面で)利用者として活用していますが、それはプラットフォーム側の思惑・意思・意図に左右(翻弄)される立場でしかありません。プラットフォーム側の目論見も合わせてご覧ください。Check it!

 



 次回をお楽しみに!

 

この記事の内容は、ポッドキャストでもわかりやすく解説しています。
通勤や作業の合間に、耳で聴いて理解を整理したい方におすすめです。ぜひ合わせてどうぞ♪

🎧 ポッドキャストで聴く:この記事のポイント

 

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