地方や中小企業のネット活用に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
- WEリーグの集客アップへの取り組み
- アイドルのSNS利用術
- ChatGPTが変える「お客様と出会う場」
- 見せ方を「ずらす」ことで生まれる新しい価値
WEリーグの集客アップへの取り組み
崖っぷちの女子プロサッカーWEリーグ 集客アップへの新戦略(NHK)
女子プロサッカーWEリーグの選手が中心となって、リーグを盛り上げるために行われている施策が紹介されています。
サーカーがおこなわれる試合会場での取り組みが中心ではありますが、その取り組みを「試合会場の外」にどのように見せるのか(そもそも試合会場に来ていただかないと取り組みを体験してもらえないわけですから、会場外に対する働きかけが必要になります)、そして、そもそもその取り組みをしていることにどのようにして「気づいてもらう」のかがうまく組み合わされていることがうかがえます。ただやみくもに情報を出したり、広告したりという手法ではない、土台から組み上げられた取り組みです。ぜひご覧ください。Check it!
アイドルのSNS利用術
現役アイドルに聞くSNSバズり術。ラーメン大食いでバズる、ラフ×ラフ 日比野芽奈(Web担)
アイドルがSNSをどのように利用しているのか、舞台裏が紹介された記事です。記事タイトルからすると、いかにも「バズらせるためのノウハウ・テクニック」が書かれているかのようですが、実際の内容は少し違って、自身のウリ・特徴を軸にして、それをSNSでどのように表現しようとしているかがわかります。
実際、TikTokは自分が表現したいカテゴリーに合わせて、「アイドル」「ディズニー」「ラーメン」の3つのアカウントを使い分けているとのこと。また、ファンの人向けに「一緒にデートしようね」というコメントとともに投稿したり、より多くの人に知ってもらうために他メンバーとは違う存在であることをPRしたり、テレビでラーメン特集があったらそのハッシュタグとともに自分のフィールドにもっていけるような取り組みをしたりと、時に「したたかさ」も持って継続的にコミュニケーションを生み出していることがわかります。
もちろん「アイドルという特別枠」からのSNS発信ですので、一般の企業とはそもそもの立ち位置が異なりますが、それでも、小さなピースを拾い合わせていくようなSNSの運用は私たち地方や中小企業にも参考になります。ぜひご覧ください。Check it!
(こういう記事タイトルにしないと見てもらえないというメディア側の事情はわからないでもないですが、最近ちょっとうんざりしてきています…)
ChatGPTが変える「お客様と出会う場」
Web広告ビジネスの終焉……ChatGPTの超進化で陥った「グーグルの自殺行為」とは(ビジネス+IT)
「生成AIによる検索」と「これまでの検索」は何が違うのか、前者は「もの知り博士」、後者は「図書館の司書」という表現を利用して説明してくれています。司書というのは、欲しい情報そのものを教えてくれるのではなく、その情報がどの本に書かれているのかを教えてくれる存在で、WEB検索はそれと同じです。
さらに、生成AIによる検索は、検索結果からその先のサイト(=欲しい情報が掲載されているウェブページ)に飛ばさずに画面に直接回答を表示するため、これまでのWEB広告ビジネスのスキームが機能しなくなることも指摘しています。このことは、これまでもこのピックアップで何度も指摘してきたことと同じです。
「検索」という行為は、地方・中小企業にとっては「お客様と出会う場」のひとつです。生成AIはとても便利ではありますが、同時に、このお客様と出会う場そのものの構造を大きく変えてしまうものでもあるという事実を踏まえて、記事をご覧いただけましたらと思います。ぜひご覧ください。Check it!
見せ方を「ずらす」ことで生まれる新しい価値
成長が鈍化した既存事業を復活させる“ずらし”の戦略とは? 自社商品が生きる新市場を見つける方法(ECzine)
同じ商品でも、方向を少し「ずらす」ことによってまた新しい価値がうまれるということが、事例とともに紹介されています。別な言い方をすると、同じ商品であっても、切り口を変えることによっていくつもの標品になりえる、ということです。そしてその「切り口」は情報発信の切り口でもあります。記事ではECサイトで販売する商品のことを中心に書かれていますが、同じ手法はより多くの場面でも応用可能です。ぜひご覧ください。Check it!
次回をお楽しみに!