地方や中小企業のネット活用に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
- SEOの「丸投げ」には注意
- Webサイトを改善するための着眼点
- 生成AIの登場で変わる「検索」という仕組み
- 見分け困難な「偽サイト」が増えている訳
SEOの「丸投げ」には注意
SEOをただ外注しても結果は出ない。超重要な考え方と失敗回避のコツ(バズ部)
「SEOを外注すれば成果が出る」という考え方が誤りであること、そして本当に効果を出すために必要な考え方について解説されています。
SEOを外部に丸投げするだけでは成果が出ない理由のポイントは以下です。
- SEOは、キーワード・コンテンツ・テクニカル・外部施策など範囲が広く、すべてに強い会社はは存在しない
- 記事は本来、自社の強みや専門性を反映すべきものですが、外部の人間だけで作ろうとすると内容が薄っぺらいものになってしまう
そのため記事では、できる範囲で自社で行い、スポット的に外部の業者に協力してもらう「ハイブリット型」を推奨しています。
加えて、業者を選定する際には、「万能かどうか」ではなく、自社の課題領域を補完できる専門性を持っているか、を重視することをすすめています。
例えばノートパソコンのような、すでに規格が決まっている「モノ」を購入するだけであれば、どの業者さんでも同じ結果が得られます。また、ボイラー施設の点検・整備 のような作業は、「ボイラーが安定稼働する」という結果さえ得られれば、外部の業者さんに全面的にお願いする形でもかまいません。
(本当は、発注側の意図や立場をより明確に表現するために「丸投げ」という言葉で表現したいのですが、受託する業者さんからするとあまり好ましい表現ではないので、ここでは微妙な表現を用いています)
ですが、SEOはそういうものではありません。一見するとSEOは、「検索順位を上げる」という結果だけ得られればいいように見えますが、その土台には「お客様に対して自社を紹介・説明・PRする」というその会社の人でしか表現できない、かつ、自社のプライドや尊厳(=ブランド)に大きくかかわる部分と切り離せない要素があります。ですから、まずは、SEOが持つこのような本質的な構造を理解するとともに、外部の業者さんに依頼するにしても、(自社のプライドや尊厳が関わる以上)自社の主体的な関わり が必ず必要になるということは理解しておきたいことです。
さらに加えれば、SEOを含む情報発信は、お客さんが集まりさえすればいいという「単なる集客作業」を超えて自社のプライドや尊厳にも深くかかわるということを理解している業者さんと共に歩むことをおすすめします。
記事でははさらに詳しくく、SEOを外部に委託する場合の考え方や注意点が紹介されていますので、ぜひご一読ください。Check it!
Webサイトを改善するための着眼点
Webサイトを改善するなら「比較せよ」 そのワケは?(ITmedia)
Webサイト改善の進め方が解説されています。
「改善できると影響が大きいが、今は成果が出ていない部分」から手を付けるのが効果が高くなるポイントとのこと。
また、課題がある箇所の改善案が思いつかない場合には、自社内の成果が出ているページや競合他社と比較するといいとも紹介されています。その場合、ただ眺めるのではなく、「課題に対してどのように対応されているか」という意識的な視線で見るといいそうです。
さらに、改善策について情報を収集する際に「事例」を調べたり訪ねたりすることがあるかと思いますが、事例そのものではなく、その背景にある「考え方」をしっかりと理解しておくことの重要性も解説されています。
この「考え方」に着目するというのは、私も「ピックアップ記事」でいつも意識していることですし、ぜひ地方の中小企業の皆さんにも意識してほしいと思います。
とても重要なポイントに絞って短く解説された記事ですので、ぜひご覧ください。Check it!
生成AIの登場で変わる「検索」という仕組み
AI登場で大転換期を迎えた「検索」の仕組み SEOよりも重要性を増す「AEO」と先進企業の戦略とは?(JBPress)
AIの進化によって、Google検索ではなく、生成AIに直接質問して調べる流れが生まれています。
この時、AIの回答に社名や自社製品の情報が含まれていなければ、存在しないのと同じになってしまうことから、AEO(Answer Engine Optimization)という新しい考え方がでてきました。これはかつて、「ホームページを公開しても、Googleに載っていなければ存在しないのと同じ」と言われていたのと同じ現象です。
この記事を読む前に、以下のことを知っておくとの理解が早まります。
- 生成AIの登場により、「検索する」「調べる」という行為に2つの大きな変化が起きている
- 一つは、Google検索に導入されている「AI Overview」のように、検索サイトで検索はするけども(検索結果を踏まえて)生成AIが回答するというもの。ここには、調べたい内容に対して生成AIが回答してしまうため、検索結果からサイトに訪問してくれない「ゼロクリック」という現象が発生します。
- 二つ目は、これまで何か調べたいことや課題があった時にGoogle検索によって回答を得ようとしていたものか、生成AIで調べごと・課題解決をするようになるというもの。これには ChatGPT、Gemini、Perplexity、Copilot、Genspark、felo など数々の新興AIサービスが利用されます。
今回取り上げている記事は、こちらに該当します。
※「生成AIと検索」については、実は3つ目の変化があります。
それは、「生成AIでコンテンツを作る」というこれまでになかった手法の台頭です。これについては今回は触れていません。
このような大きな構図を理解した上で、生成AIの登場により検索の仕組みにどのようなことが起き、先進企業はどのような対応を進めようとしているのかぜひ記事をご覧になってみてください。中小企業が今すぐどうこうできるものではありませんが、私たちもこの土俵の上で事業をしていくことになります。Check it!
見分け困難な「偽サイト」が増えている訳
増えるフィッシング被害、「偽サイト」は今や見分け困難に……DMARCは有効か? 他の対策方法は?(EnterpriseZine)
ますます巧妙化するフィッシングやなりすましによる被害が増加しているそうです。
記事によると、見抜くのも近内になっている「偽サイト」増加の背景にあるのは、本物そっくりのフィッシングサイトを簡単に作成できるツールがわずか50ドルで手に入ってしまうという現状。しかも、これらの偽サイトを土台に SNS なども利用しながら「時間をかけてターゲットを信用させ、最終的に金銭を騙し取る」のだそうです。もはや、単に「偽サイトに注意」や「SNSのニセ投稿に注意」と言っているだけでは済まされない状況になっているようです。
また、QRコードを使った手口についても紹介されています。
QRコードは仮に差し替えられたとしても本物と見分けがつかないわけですから、改めて考えてみれば危険性もいっぱいです。
被害を防ぐには、まずはどのような被害が起きているのかを知ることです。ぜひご覧ください。Check it!
次回をお楽しみに!
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