地方や中小企業のネット活用に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
- AIが旅ナカ予約を変える
- 「フォーム営業」が増えている背景
- 生成AIを「知らない」人、約半数
- ChatGPT で記事をグラフィックレコーディング化
AIが旅ナカ予約を変える
記事では、大きく2つのことが紹介されています。
まずは、旅行中に現地で「体験予約」をすることがありたますが、このあり方がAI時代に大きく変わりつつあるということ。Googleがローカルの観光事業者を優先的に表示する動きを強めており、大手OTAよりも地元の小規模事業者が有利になる場面も出てきているようです。また海外では、Googleビジネスプロフィールを活用し、ローカル事業者が直接予約を獲得しやすくなっているという分析も出ています。
これは地方の事業者にとっては朗報であるとともに、体験を提供する側は、体験予約の案内をどこに出すのかということに関係してきます。さらに、Googleビジネスプロフィールにしっかりと情報を出し、予約との導線をしっかり確保するということが大切になりそうです。
海外と日本とで、サービス内容や画面周りが異なるので、海外の動きを参考にしながら日本のサービスで最善を尽くすことがポイントになります。d(^_^)
もう一つは、Googleの検索結果に表示される「AI Overviews」の影響で、従来のSEOだけでは集客が難しくなり、SNSやYouTubeなど、複数の接点での情報発信がより重要になっているということ。
ここにはもう少し解説が必要だと思いますので、私からの解説を加えると、SNSやYoutube にも力を入れる必要があるというのは2つの意味があります。
一つは、生成AIによる検索が増えてくる中でAI検索に表示されるためには、これまでのような「記事」「サイト」という枠を超えた「影響力」「プレゼンス」というものも影響してきます。簡単に言えば、「どんなことを言っているのか」ではなく「それを誰が言っているのか」ということも関係してくるということです。これは単にサイト上の情報だけで判断されるものではなく、ネット上のあらゆる情報や評判などから総合的に示さることになり、当然ですが、SNSやYoutube も関係してきます。
もう一つは、そもそも「検索以外の接点」を持つ必要が出てきているということ。先ほどの1つ目は「検索」という範疇でどのように対応すべきか…という話でしたが、こちらは、(検索はもはや期待できない可能性があるので)検索以外にお客様(これからお客様になるかもしれない人)との接点を積極的に築こうということです。多く人が SNSやYouTubeを利用したりしているわけですからそこにも力を入れて、さらにはリアルな媒体も含めて、あらゆる方面で接点を築こうということです。
このような背景があることを理解していただきながら、地方の観光・サービス業にとっても参考になる内容ですので、ぜひご一読ください。Check it!
「フォーム営業」が増えている背景
多くの企業で「お問い合わせフォーム」経由の営業メッセージが急増しているという実態が紹介されています。
これは、いわゆる「フォーム営業」と呼ばれるもので、本来お客様からの問い合わせを受け付ける窓口に、営業目的の内容が大量に送られてくるという問題です。恐らく、これをご覧いただている皆さんも、このフォーム営業にわずらわしさを感じているのではないかと思います。
ホームページに掲載されているメールアドレスに直接営業する手段は、かつてこれが問題なったことから「特定電子メール法」により規制があります。ですが、このフォーム経由の営業は規制はありません。これまでも、営業担当者が一つ一つ手入力でフォーム窓口から営業内容を登録していく手法は行われていたのですが、現在、生成AIを使って自動でフォームに送信する仕組みが整ってしまったため、改めてこのフォーム営業が問題になっています。
「うちのサービス使えば、AIを使って、お問い合わせフォームからバンバン営業できまっせ!」という案内すらフォームから飛んできますもの…。
どのようなことが起きているのか、記事でご覧ください。Check it!
生成AIを「知らない」人、約半数
生成AIが「どのようなものか知らない」人は約半数(モバイル社会研究所)
生成AIに関する調査はこれまでにもいくつも発表されており、このコーナーでも何度か紹介してきました。多くの調査は、「海外では生成AIの活用が進んでいるのに、日本では遅れている」「多くの企業が導入を進めているのに、まだ導入していない企業が多い」といった内容で、読み手に“早く導入しないと乗り遅れるぞ”という印象を与えるものでした。これは、調査を実施・依頼する側が、生成AIの普及によって自社ビジネスの拡大を期待しているという背景があるのだと思います。
しかし、今回の調査結果は少し毛色が違います。
「他社がどんどん使っているのに、自分だけ取り残されている」という焦りを煽るのではなく、「実際には多くの人が生成AIをうまく活用できていない」という実態を示すものでした。いやいや、本当のポイントは、それ以前に「そもそも、生成AIってどういうこと…?」というステージにる人もたくさんいるということ示しています。
この結果からは、さまざまな解釈が可能です。 「だからこそ、今のうちに先んじて導入を進めよう」と見ることもできますし、 「他も進んでいないなら、急ぐ必要はない」と考えることもできます。 また、「日本全体としてはまだ模索段階なんだな」と受け止めることもできるでしょう。
私自身は、「日本全体を見渡せば、この結果は妥当かもしれないな」という印象を持ちました。
というのも理由があります。
一つは、調査の母集団です。多くの調査は、特に大企業のシステム担当者や経営層に対して、あなたの会社の生成AIへの取り組みはどうですか?と尋ねるもので、そこには「生成AIは今後の事業展開で必須(ゲームチェンジャー)になる前提」「大企業ほど早く導入しようとする」という2つの既定路線の上で行われる調査だということ。これに対して、今回の調査の母集団は、全国・15歳~69歳男女、都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付 とのことで、言ってみれば「一般消費者・生活者目線」です。当然ですが、前者の結果は「生成AI取り組んでいます!まだまだ頑張ります!」という結果になりますし、後者は「生成AIは知っているけど、別に仕事で使うわけではないし…」という結果になるような気がします。
二つ目は、この母集団とも関係しますが、いつもPCの前に座って作業する仕事をしているわけではない人にとって、生成AIは、例えば仕事が終わった後に家でスマホをいじっている時に使うもののような気がするからです。生成AIで業務をするわけではなく、生成AIが生み出すもの、または、生成AIが組み込まれたサービスを利用して時間を消費するという使い方において、「生成AIがどのようなものであるか」は特に気にすることではないはずです。
たまたま私は、生成AIの情報やその導入を進める現場の情報に頻繁に触れる機会があるので、生成AIが大きな構造的な変化を引き起こそうとしていることも、そこに新しいチャンスを見出してトップランナーを走る企業があることも理解しています。それゆえ、「中小企業向け ChatGPTセミナー」を開催したりしたわけです。
一方で、それらのネット上にあふれる情報とは異なり、会社の現場ではなかなか生成AIを活用するという段階に進んでいないことも肌で感じています。特に地方では、ずっとPC画面に張り付いているわけではない仕事や作業が多くあり、仕事の現場での生成AI活用がしづらい環境にあります。多くの人はニュースで生成AIのことは知っているのですが、「個人がスマホのアプリで生成AIを利用する」以外にはなかなか広がっていないかなという印象です。
もちろん、だかこらそ、「生成AIをビジネスや仕事の現場でどう活用するのか」ということが大きなポイントになってくるわけですが d(^_^)
みなさんはこの調査結果をどのようにご覧になりますか? Check it!
ChatGPT で記事をグラフィックレコーディング化
ChatGPTの「無料で使える画像生成」がAI業界に革新を起こした(GIZMODO)
ChatGPTの画像作成機能に関する記事です。
「ジブリ風」に写真を加工してくれるという話題はネットの情報でご覧になった方も多いかと思いますが、よりビジネスの現場でも使える内容が紹介されています。
特に、記事や文章を提供すると、その内容をイラスト化してくれる「グラフィックレコーディング化」は、色々なところで活用できるのではないかと思います。まだ日本語の表記が「惜しい…」という部分はありますが、色々な仕事の現場で活用できるのではないかと思います。
せっかくですから私も、「こだわり・工夫がお客様に伝わらない… 原因は「伝え方」かも」という記事をもとにしてグラフィックレコーディング化してもらいました。それがこの画像なのですが、「もう1枚」「もう1枚」とリクエストすれば、色々なパターンを出力してくれます。
無料版でもできますので、ぜひお試しください。Check it!
次回をお楽しみに!
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