今回は、経営者視点で見た時の「インターネットと情報発信」の最も本質的な部分に迫ってみたいと思います。「経営者視点」というのがミソ。ネット上 や書店にあふれる「ネット集客」「ウェブマーケティング」に関連する情報は、そのほとんどが現場視点(良くてもマーケティング / プロデューサー視点)で描かれたものばかりで、インターネットの本質と情報発信との関係を経営者視点でがしっかりと紹介されているものはあまりないんで す…(――;
経営者視点で見た時のインターネットの本質は、ズバリ、2つです。
(1)どこからでも、誰でも、情報を見られる
(2)情報はストックされ続ける
巷を賑わす「○○マーケティング」や「SEO」やソーシャルメディアなどなどは、この2つの上でなされることですから、この2つの本質を理解しているかどうかが実は重要です♪ d(^_^)
経営者はこの2つさえ理解していれば大丈夫!とも言えますし、理解していないと単に翻弄されるだけ…ということになります…(ーー;)。
今回は、「(2)情報はストックされ続ける」、ということを掻い摘んで紹介しますね。
ネット上での「購買行動」の流れ
「(2)情報はストックされ続ける」の重要性をご理解していただくために、少し回り道をして「ネット上での購買行動」から考えてみたいと思います。
私達は現在、「探す」という行為をする時にインターネットを利用します。
見方を変えると、この「探す」「調べる」という行為の延長にサービスや商品購入という「ビジネス」があるということになります。
つまり、お客様(になるかもしれない人)は一生懸命に「(みなさんの)商品・サービスを探している」わけです。(お客さんと出会わない限り、探されていたということすら気付かないのですが…)
せっかく探してくれているわけですから、そこに上手に情報を出してあげることによってお客様に「それください♪」と言っていただける状態を作ることが出来るのですが、残念ながら、多くの会社がお客様が探している情報とは「ズレた」情報をインターネット上に掲載してしまっています(難しい言葉では、コミュニケーションがデザインされていない…ということです)。
ここでは、お客様は「一生懸命に探している」ということだけ覚えてください。
さて、サイトに来た方は何をするでしょうか…?
探していた情報があるのかを見て、なければ他に行きます。あればその情報を頼りにさらに詳しい情報を調べます。
「情報の深堀り」です。
そうすると、「自分は○○だと思っていたけど、実は△△だったのか…」と、新しい発見があったり考え方が変わったりします。その情報が、興味をもっていただけるようなものであればさらに見てくれるでしょうが、深堀りできる情報が何もなければそれでおしまいですね…(――;)
※ということは、サイトに、深堀りができるような情報をしっかりと準備しておくことが大切、ということもお分かりいただけますよね。d(^_^)
さらに、お客様は、サイトに訪れたからと言ってすぐに「購入・申し込み」するわけではありません。
他のところではどうかを調べる事もあるでしょうし、たまたま興味があって調べただけなのかもしれませんし、本当にここは大丈夫?と心にブレーキがかかっているのかもしれませんし、「今は購入のタイミングではない」とお客様自身が考えているかもしれません。
つまり、興味を持っていただいた時点から実際に購入を検討するまでには時間がかかるというわけです。
また、「興味を持った → 即、お問い合わせ」ということもありません。
昔の情報が少ない時代では、調べるために問い合わせをするしかありませんでしたので、問い合わせというアクションをせざるを得ませんでしたが、情報が氾濫している現在は、できるだけ自分で調べようとします。皆さんご自身もそうですよね。(問い合わせると、営業されそうでイヤですもの…)
ですから、「問い合わせ」は、今、比較検討後の申し込み手続きの一環として行われる行為になっています。
そこで私達が考えないといけないことは、次の2つです。
- 興味を持ってサイトに来ていただいた際、より有益な情報が定期的に発信されていることを知っていただき、それを受け取っていただけるようにすること
- 購入までの間に、自分のことを忘れないようにしていただくこと
例えば興味をもっていただいた時、最新の情報がメールマガジンで送られていることを知ったらどうでしょう…?試しに登録してみようと思いますよね。ただし、みなさん同様「売り込まれる」のは嫌ですから、そこは注意しないといけません。「今日こそどうですか、お客さん!」と毎日メールが来たら嫌ですものね。(^^;
ここまでネットでの購買行動について追ってきました。
(本当はこの後、購入であったり、購入したことを他に伝える「シェア」というフェーズがあるのですが、今回はここは省きます…(^_^;)
「深掘りできる情報」が「継続的に」発信されているか、ということが非常に大きなポイントになること、おわかりいただけましたでしょうか♪d(^_^)
情報がストックされ続けて、3年後5年後...
さて、深掘りできるような情報が継続的に発信され続けた場合、3年後・5年後、自社サイト(自社メディア)はどうなるでしょう…?
お客様は明日訪れるだけではなく、3年後に初めて訪れるかもしれません。もし3年後に訪れた方は、「この会社はこんなに素晴らしい情報をもう3年も出し続けているのか!」とグッ!と信頼感が上がるとともに、過去3年分の情報を一気に読んでファンになってくれるかれしれません。
経営者目線でいくと、コツコツと深掘りできる情報を出してきた行為が、3年後の会社(の集客)を強固なものにしている、ということになります。サイトに来ていただいたお客様に深掘りしてもらえる情報を提供するという現在の行為が、「未来の会社を応援している」ということですね♪
これ、毎回毎回、広告でお客様を呼び集めるということを繰り返すのとはまったく違う仕組みになっていることご理解いただけますか?
これこそインターネットの本質「情報はストックされ続ける」ということを知っているからこその仕組み作りです。
「情報はストックされ続ける」というインターネットの本質を経営者視点で捉えて、ネットと時間を見方にビジネスロジックに活用すると、これまでとまったく違うサービスやマーケティングになるのではないかと思います♪d(^_^)
ぜひ活用してみてください。
次回をお楽しみに♪
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