「バーチャル・リアリティ」というと、どんなことが思い浮かびますか?
東京大学の研究所やハリウッド映画など、どこか遠くの先端技術研究所で、大規模に研究されている大規模な機械を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。”テクノロジーで見る近未来” なんていうテレビ番組に出てきそうな、そんな場面です。
でも実は、皆さんの手の中に、すでに「お手軽バーチャル・リアリティ」はあるんですよ♪
1,000円!? お手軽バーチャル・リアリティの「ハコスコ」
ゴーグルのようなディスプレイを頭にかぶると、目の前に大画面が広がる「ヘッドマウントディスプレイ」。バーチャルリアリティを体験するには、映画館のような大がかりな設備の中に入るか、配線がいっぱいのヘッドマウントディスプレイをするイメージがありますが、何と!、1,000円で購入できるお手軽なヘッドマウントディスプレイもあるんです。
その名も「ハコスコ」。
驚くことに、段ボールでできているんですよ! d(^_^)
段ボールでできています。型紙通りに組み立てて、自分のスマートフォンをセットして覗いてみると...。
「うわぁ!」と思わず声が出るぐらいの驚きの世界が広がります。
右を向けば景色も右に、上を向けば上の景色に変わり、その場にいるかのようなバーチャル・リアリティが体験できてしまいます♪(@_@;)
たった 1,000円で、しかも、皆さんがすでにお持ちのスマートフォンを段ボールにセットするだけ。
(スマートフォンがディスプレイの代わりになるんですね♪)
それだけで、バーチャル・リアリティが体験できしまうんです。
バーチャル・リアリティは、すでに皆さんの手の中にある
知っていただきたいポイントは、たった1,000円のヘッドマウントディスプレイと、すでに皆さんがお持ちのスマートフォン(無料のアプリを入れます)の組み合わせで、バーチャル・リアリティの環境が手軽に準備できてしまうということです♪d(^_^)
特別な設備も高額な装置も必要ありません。
ハリウッドのような遠くの出来事なのではなく、どんなに田舎に住んでいる方でもスマートフォンさえ手元にあれば、バーチャル・リアリティが、今、自分の手元にあるわけです。d(^_^)
これって本当にスゴイことだと思いませんか♪
では、ヘッドマウントディスプレイに映し出す映像はどうしたらいいでしょう…?
見ることはできるけど、せっかくなら自分が住んている場所の、この素敵な景色をバーチャル・リアリティの環境で再現して見せてあげたい!と思うのが人のココロ。
「自分はグラフィック映像なんて作れません…」という方もご安心を。
ここにもすでに素敵なツールがあるんです♪d(^_^)
その名も「RICOH THETA」。
ボタンを1回押すだけで、その場所の上下左右360度の景色が一瞬で撮影できてしまう不思議なカメラです。
しかも約35,000円と、決して高価なものではありません。
つまり、「RICOH THETA」でパシャッ!と撮影した360度写真をスマホアプリで表示させて、「ハコスコ」で覗いてみる。ただそれだけで、撮影した景色が目の前に360度の規模で広がり、まるでその場にいるかのような体験ができる!ということです。
このお手軽さを踏まえると、例えば、地方の素敵な景色を遠くにいる人にもその場にいるかのように体験してもらったり(観光関連)、賃貸物件の部屋を撮影しておけば、現場に行かなくても店舗でその部屋の中をグルッと体験できたり(お部屋探し)、リフォームの前後を撮影してリフォームによる部屋の印象をよりリアル感を持って伝えられたりできます。
これまで平面的な画像でしか伝えられなかったものが、その現地にいるかのような感覚で伝えることが出来るということですね。きっと皆さんのお仕事の現場でも活用できるのではないかと思います。
しかも、複雑で高価ならどうしようもないですが、とにかくお手軽なんですから♪
見せ方を変えると、体験が変わる
実はこれまでも、360度のパノラマ写真はいくらでも作ることができました。
(スマホを持っている人なら、カメラアプリで簡単に作れますしね)
でも、これまでその360度写真、いわゆる「パノラマ写真」ですが、それを見た人は単に「ふ~ん」って言っていました。撮影できるのはスゴイと思うけどでも「で…?」という感じですね…(^_^;)
今回、色々な方にハコスコを使って覗いて見てもらったのですが、ほとんどの方が、「スマホやPCの画面で360度の写真見ても、まぁそうだよなぁ…と思うだけだけど、これで見ると感覚が全然違うんですね!」と驚かれます。
RICOH THETA で撮影しただけだと単なるパノラマ写真だったのに、ハコスコと組み合わせることでまったく違う体験に変わったというわけです。
同じ写真データでも、見せ方や体験方法を変えると全く違う世界や可能性が広がるということですね♪ d(^_^)
RICHO THRTA で広がるもう一つの世界
THETAで撮影した画像をハコスコと組み合わせることで、お手軽バーチャル・リアリティが可能になることをお伝えしましたが、もう一つ、THETAで撮影した画像は地方にとってメリットある別な可能性が広がります。
それは、TEHTAで撮影した画像を利用して、GoogleストリートビューやGoogleビューができてしまうということ。
Googleストリートビューはこれまで、Googleの特殊車両で撮影した道路が中心でした。
また、観光庁とGoogleの共同プロジェクトでは、認定観光圏のストリートビューを撮影してくれました。
(ここ富士見町も観光圏に認定されていますので、その部分は撮影されているんです♪)
【観光庁】Googleマップのストリートビューにおいて認定観光圏の選りすぐりの観光地を公開しました
http://www.mlit.go.jp/kankocho/news04_000096.html
でもこれとは別に、THETAで撮影した画像をGoogleにアップロードすると、オリジナルのストリートビューができあがります♪ (^_^)/
今回はストリートビューまでは作り込んでいませんが、Googleマップに私が THETA で撮影した写真をアップしてみました。ここ富士見町にある、私の家族が大好きなキャンプ場の春の景色です。
(↓の写真をクリックすると Googleマップ内に表示されます)
これは楽しいでよすね!
他の方にもぜひ知っていただきたい地元の素敵な景色を掲載することができるわけですから♪
観光地やゴルフ場など、地方で利用できるところはたくさんあるのではないかと思います。
補足…
実はこのブログの内容、以前、ある皆さんに配布させていただいた資料に掲載していたものです。
それをご覧になった企業の方や自治体の方から、次々と「THETA、購入しました!」とご連絡をいただきました♪
撮影した映像を Googleマップにアップされている人もいましたし、ハコスコも購入して営業で使ってみようかな…という方もいらっしゃいました。
THETAもハコスコもだいぶ前から販売されているものですから、ニュース性はすでに過ぎてしまっているものですが、「地方からの情報発信」「地方での有効活用」という点ではまだまだこれからなんですよ♪d(^_^)
今回のお話、いかがでしたでしょう。
決して高価でないツールの組み合わせだけで、お手軽バーチャル・リアリティが可能になり、観光やビジネスの現場で様々に利用できてしまうということですね!
あとは皆さんのアイデア次第。d(^_^)
ぜひ皆さんの素敵な活用を教えてくださいね。
次回をお楽しみに♪
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