ネットにおいて、今、地方はある意味チャンス。
何かいきなり怪しいタイトルですみません…(^_^;)。
でも、色々な方とお話ししたり現場を見ていると本当にそう思うんです。せっかくのメリット、皆さんのビジネスや事業のご参考になればと思います。
インターネットが普及するようになって20年弱経ちますが、私個人としては地方にとってものすごいチャンスの時代になったと思っています。その理由はいくつかありますが、わかりやすいポイントをあげると下記の3つになります。
1. いきなり全国対応ができる。
2. かつて高価だったツールやサービスが、安価に利用できる時代に。
3. コミュケーションの変化と、個人の発信力の向上。
いきなり全国対応ができる。
インターネットが普及する前、地方のあるお店にある商品やサービスを全国の人に向けて販売するのはとても大変でした。簡単に言うと、「資金が潤沢にあるかないか」それで決まってしまいました。しかし、インターネットの普及とともに、ネット上に情報を掲載することによって、全国の人に向けて(世界の人に向けて)商品やサービスを提供することができます。「そんなの10年も前からそうじゃないの!」とおっしゃられる方、まったくその通りです…(^_^;)。
でも、この、ある種当たり前になった感覚を忘れてはいけません。
かつて高価だったツールやサービスが、安価に利用できる時代に。
CMS(=サイトの更新や管理を効率化するプログラム)と言えば、以前はパッケージだけで数百~1千万円するものばかりでしたが、今ではサーバ代込みで月額数千円で利用できるものや、オープンソースのものなどなど、気軽に手を出せるツールがいくつも出てきています。CRMアプリケーション(=顧客情報と対応状況の管理ツール)にしても、以前は高価なパッケージを購入したり、数千万円かけて独自に構築するのが主流でしたが、こちらも月額数千円で利用できるオンラインサービスが多数提供されるようになっています。
さらに、アマゾンドットコムで利用されている「この商品を購入した人はこんな商品も購入しています」という自動提案プログラム(レコメンドエンジン)にしても、以前は多額の費用をかけて独自に開発するしかありませんでしたが、今では、月額1万円ぐらいから利用できるサービスがたくさん提供されています。
ホームページがどのように利用されているかを知るために必須のアクセス解析ツールも、かつては数十万円をかけてパッケージソフトを購入しなければいけなかったものが、ご存じのように、今やGoogleから無料で利用できるツールが提供されています。
これらの件はどれも、これまでだったら多額の予算をかけられる大企業にしか導入できなかったツールが中小や個人でも利用できるようになった、ということを意味しています。潤沢な資金がなくとも、大企業が導入しているのと同等のツールを田舎の個人でも利用できるのです。これは地方にものすごく大きなメリット。
ツールを持てるor持てないの会社規模の勝負ではなく、ツールを知っているか、ツールをどう使いこなせるかという、ノウハウと知識・腕の勝負だということです。
コミュニケーシヨンの変化と、個人の発信力の向上。
かつて、多くの情報はマスメディアを通じて流れてきましたが、テレビの視聴率が下がったり、新聞の発行部数が減少してきたりしているように、これまでとは異なる情報伝達の流れ、コミュニケーション形態になってきています。中でもポイントは、企業よりも消費者の声の方が強くなってきていること、そして個人個人がメディアを保有するようになってきているということです。
企業側が「この商品いいよ!」と大声で広告をしても、口コミサイトやソーシャルメディアなどで「あの製品はやめておいた方がいいよ!」という消費者の生の声が大きくなれば事態は大きく変わります。かつては企業側の説明を信じて購入していた消費者も、「本当のところどうなんだろう?」と、すでに購入した人のレビューを見てから検討する形に変わってきています。大企業が言っているから信じるわけではありません。個人の意見でもそれが正しいと思えば大企業の言っていることよりもそっちを信じるという、受信者側の変化も見て取れるかと思います。
また、TwitterやFacebookをはじめとするソーシャルメディアが象徴的ですが、個人個人の意見や考えを簡単にネット上に流すことができるようになりました。実際にどれだけの人に見てもらえるのかは内容や手法によって大きく異なりますが、かつて個人の意見や考えを全国に流通させるのに新聞や雑誌の投稿欄に投稿していたことを考えると、非常に画期的な変化だということはご理解いただけるかと思います。
この個人の発信力の向上は、そのまま地方のメリットです。Twitterでの発言を思い浮かべていただければわかりますが、ネットに流通する発言や意見は、どこに住んでいるのかや会社規模に関わらず、まったく等価に扱われます。潤沢な資金があるから流通されるわけでも、東京からの発言だから流通しやすいわけでもありません。何の話題をどう発言するのかという、すべては個人の力量の問題です。
実は今、地方にとってチャンスなんですよ♪
ネットに関わる仕事をしている人にとってはこれら3つのことは当たり前のことなのですが、地方ほど、残念ながらこのことをご存じない方が多いのです。本当にもったいない!
私は会う人会う人に、「実は今、地方にとってチャンスなんですよ!」とお伝えしています。だって、お金があるorないの話ではなくて、莫大な金額をかけなくてもツールの組み合わせで大企業と同等のことができて、なおかつ、個人からの情報発信力もあるんですから。
インターネットが初めて世の中に登場した時もチャンスだったかもしれませんが、今もまさに大きなチャンスの中にいるんです!地方の企業や団体こそ、まずはこの大きな前提を理解しておくことがポイントだと思います。
次回をお楽しみに♪
無料メールマガジン
「ネットの活用で、地方が変わる!」
ネットに関する様々な情報を「地方」という視点で捉えて、地方のネット活用に活かせるヒントをお伝えします。購読無料で、解除も自由です。
お気軽にご登録ください。
ネット活用のヒントを check!!
- 地方・中小企業の皆様 …… 今、目の前にあるチャンス! & 売れる仕組み作り。
- 自治体サイト担当者様 …… 自治体ホームページの課題と可能性を知る。
- 観光に関わる皆様 …… ネット活用の "もったいない!" 事例を紹介。