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今回の4本は、AI検索によって変わり始めた「見つけられ方・選ばれ方」と、その変化の中で企業に改めて問われる「顧客への向き合い方」を考える内容です。

  1. 今起きている、検索行動の変化
  2. AI検索時代のYouTubeの立ち位置
  3. AI検索の先の景色、Googleの検索戦略
  4. 顧客の「考え方」に向き合えているか

 

 

今起きている、検索行動の変化

AI検索白書2026 利用率急増 Web担

AI検索利用率が8か月で3.5倍に急増。「AI検索白書2026」が明かす検索行動の変化(Web担)

 

今回発表された「AI検索白書2026」をもとに、AI検索の利用拡大と、それによって検索行動や広告のあり方がどう変わり始めているのかが紹介されています。AI検索を使う人がこの8ヶ月で大きく増えたこと、検索結果を見てサイトを回遊するのではなく、その場で答えを得る動きが広がっていること、さらに広告の世界でも新しい動きが始まっていることなどが紹介されています。

ポイントは、5つ取り上げると…

1つ目は、AI検索が一気に広がっているということ。
記事では、AI検索の利用率が8ヶ月で約3.5倍になり、30%近くに達したと紹介されています。しかもこれは一部の新しいもの好きの人たちだけの話ではなく、40代〜60代でも利用や信用が広がってきているとされています。もう若い人だけの変化ではありません。

2つ目は、検索の仕方そのものが変わってきているということ。
AI検索を使う人の中には、GoogleやYahoo!など従来型検索の機会が減ったと感じている人もいて、ChatGPTだけでなくGoogleのAIモードの認知も急速に広がっていると書かれています。従来の検索結果一覧から情報を探す行動そのものが、少しずつ変わり始めているわけです。

3つ目は、ゼロクリックサーチが広がっていることです。
AIがその場で答えを返すことで、Webサイトを訪れずに調べものが終わる人が増えており、記事ではおよそ4人に1人がそうした行動をしていると紹介されています。一方で、AIの答えだけでは足りず追加で検索する人もいるので、従来の検索やサイトの役割がなくなるわけではない、という点も指摘されています。

4つ目は、AI検索が比較検討や行動にも影響し始めていること。
商品購入や来店につながった人が出てきていること、旅行先を比較するような場面でもAI検索が使われていることが紹介されています。つまり、AI検索は単なる情報収集の道具ではなく、選ぶことや決めることにも関わり始めている、ということです。

5つ目は、広告や販促の前提も変わり始めていることです。
ChatGPTやCopilot、GoogleのAI検索まわりで広告配信の動きが始まっており、さらに従来型検索が減ることで、指名検索も減る可能性があると記事は述べています。そのため、検索の場だけを見るのではなく、普段から認知をどう作るかがこれまで以上に重要になる、という話も出てきます。

これまでは、検索して、比較して、候補を絞る、という流れがありました。けれど今は、その途中にある「調べる」「比較する」「整理する」という部分をAIが肩代わりし始めています。つまり、検索結果の中で見つかるかどうかだけでなく、その前段階でAIにどう理解され、どう紹介されるかが重要になってきているということです。小手先のAI対策というより、自社が何者で、誰に向いていて、何が違うのかを、きちんと伝わる形にしておく必要がある。この記事は、その前提の変化を教えてくれる内容です。ぜひご一読ください。Check it!

 

 

AI検索時代のYouTubeの立ち位置

新SEO YouTube クリエイター Forbes Japan

「新SEO」はYouTubeとクリエイター 大半のブランドが取り残される理由(Forbes Japan)

 

AI検索の時代の中で、YouTubeとクリエイターの位置づけが大きく変わってきていることが紹介した内容です。AIにどう見つけられ、どう引用され、どう信頼されるかが問われるようになってきている今、YouTubeは、単なる動画投稿の場ではなく、AIに読み取られやすく、時間とともに価値が蓄積していく「検索資産」になりつつあるということ、さらに、クリエイターの発信も、単なる宣伝素材ではなく、AIが参考にする情報源としての意味を持ち始めているとのこと。

特に、私たち地方の中小企業にも関係するポイントが3つあります。

1つ目は、AI時代の検索で重視されるのは、単なる掲載情報ではなく「信頼される語り」だということです。自社が自分で載せた情報(≒自画自賛)だけでは足りず、外側からどう語られているか、どんな文脈で紹介されているかまで含めて、見つけられ方が決まっていくという大きな構造の変化です。

2つ目は、YouTubeは単なる動画の場ではなく、AIに見つけられるための資産になりつつあるということです。記事では、YouTubeが他の動画プラットフォームよりもAIに多く引用されていること、その背景には文字起こしがあり、AIが内容を読み取りやすいことがあると紹介されています。自社の専門性や考え方、商品やサービスの意味が、AIにも読める形で蓄積されていくことに意味がある、ということです。

3つ目は、単発の発信よりも、継続して一貫した情報が積み上がることのほうが重要だということです。記事では、AIが学ぶのは一発のバズではなく、時間をかけて積み重ねられたパターンだとされています。

この記事を読むと、「これからはYouTubeをやればいい」「クリエイターと組んでバズる動画を作ればいい」と受け取りたくなるかもしれませんが、そうではありません。この記事が示しているのは、AIに拾われやすい情報とは、その場しのぎの露出や単発の話題ではなく、信頼できる形で、継続的に、意味がわかる形で蓄積されている情報だ、ということです。そして私たち中小企業に必要なのは、自社が何をしている会社なのかを、ホームページ、自社の発信、動画、第三者からの紹介も含めて、少しずつ社会の中に積み上げていくこと。

一方で、多くの中小企業では、「自社が何をしている会社なのか」が十分に言葉やコンテンツとして整理されないまま、発信だけが先に求められがちです。すると、何を発信するかが場当たり的になりやすく、動画を作ってもSNSを更新しても、蓄積として効きにくくなります。

言ってみればこの記事は、そこを逆から教えてくれているとも言えます。AI時代に必要なのは、派手な話題づくりではなく、信頼される情報を積み上げること。そのために、どんな場で、どんな形で、自社の価値を社会の中に残していくかを考えるということです。そんな視点でぜひ記事を読んでみてください。Check it!

 

 

AI検索の先の景色、Googleの検索戦略

Google検索戦略 ピチャイ インタビュー

ピチャイ氏のインタビューから明らかになったGoogleの検索戦略の方向性(Search Engine Journal)

 

この記事は、Googleの検索がこれからどこへ向かおうとしているのかを、Google CEO スンダー・ピチャイの発言をもとに整理した内容です。今起きているAI検索のその先でGoogle自身が検索をどう変えようとしているのか、その意図と可能性が垣間見える記事になっています。

ピチャイは、検索を単にリンクを返すものではなく、将来的には「agent manager」のようなものとして語っており、ユーザーが結果を見比べるのではなく、検索がタスクを進める方向へ向かおうとしていることが紹介されています。さらに、2027年がいくつかの分野で重要な転換点になる可能性があること、Google社内ではすでにそうしたエージェント的な使い方が始まっていること、一方でインフラや権限管理などの制約もあって、まだ完成形には至っていないことも書かれています。

地方の中小企業にとってこのこの記事は、これからの検索が(=お客様とのコミュニケーションが)どんな方向へ進もうとしているのかを理解するための記事として読むとよいと思います。特に押さえておきたいポイントは、3つあります。

1つ目は、検索の役割そのものが変わろうとしている、ということ。
これまでは、検索して、候補を見て、比べて、最終的に自分で選ぶ、という流れが前提でした。けれどこの記事では、その先の検索は、リンクを返す場ではなく、ユーザーの代わりにタスクを進める場へ向かおうとしていることが示されています。検索は「探すためのもの」から、「用事を進めるためのもの」へ変わろうとしています。

2つ目は、選ばれるために必要な情報の形が変わる、ということです。
記事では、エージェント型の検索では、正確で構造化され、システムが扱える情報が重要になることが説明されています。検索の仕組みそのものが変われば、そこで使われる情報の条件も変わっていく。その方向が、この記事から見えてきます。

3つ目は、Google自身もまだ完成形を持っているわけではない、ということ。
進む方向はかなりはっきりしているけれど、まだ途中段階にあるため、これからさらに変わっていく余地が大きいということのようです。

私たちは今、AI検索という新しい変化のただ中にいます。けれどこの記事が示しているのは、今起きている変化ですらまだ途中段階だということです。私たちが押さえておきたいのは、「AI検索が増えている」という目先の変化だけではなく、Googleが検索そのものをこれからどう変えようとしているのか、その大きな方向です。検索結果に出るかどうか、クリックされるかどうか、というこれまでの発想だけでは足りなくなっていく。その前提を考えるための記事として、ぜひ読んでみてください。Check it!

 

 

顧客の「考え方」に向き合えているか

令和シニア 検索不満 アドタイ

令和シニアの不満「なぜ、検索しても自分向けの『答え』が見つからないのか」(アドタイ)

 

令和シニアと呼ばれる60代を中心に、いまの情報発信と実際の情報ニーズの間に大きなズレがあることが紹介されています。
記事では、60〜70代は「自分の年代向けの情報が少ない」と感じる割合が高く、しかもこの世代は情報探索に消極的なのではなく、かなり積極的に検索を使って情報を探していることが指摘されています。つまり、「シニアはデジタルが苦手だから届かない」という話ではなく、探しているのに、その探し方に合った形で情報が用意されていない、ということです。

たとえば、令和シニアは「ファンデーション おすすめ」のような広い検索ではなく、「60代 ファンデーション おすすめ」のように、自分に合う条件をかなり具体的に入れて検索していると紹介されています。けれど、企業側の広告やコンテンツの多くは若年層向けか全年齢向けで作られているため、「60代向け」で探した途端に情報が少なくなり、そこにすれ違いがうまれているとのこと。さらに、広告やコンテンツを見て終わりではなく、そこから自分で関連情報を調べ、納得するまで検索するという能動的な姿勢も、この世代の特徴として書かれています。

ここまで読むと、「シニア向けの商品を扱っている会社は気をつけましょう」という話に見えるかもしれません。ですが、この話はそこだけでは終わりません。むしろ大事なのは、私たちは流行の情報発信や、発信しやすい切り口に意識が向くあまり、実際のお客さんが必要としている情報を、必要としている形で届けることを後回しにしていないか、ということです。

お客さんはちゃんと探しています。しかも、自分に合う答えをかなり真剣に探しています。にもかかわらず、こちらの情報発信が、その探し方や選び方に応えられていないのではないか。この記事は、令和シニアという具体例を通して、そのことを考えさせてくれる内容です。そんな立ち位置の見直しにつながる記事として読んでみてください。Check it!

 

 

地方・中小企業にとっての読みどころ

今回の4本は、私たちが直面しているAI検索の大きな変化を、構造として見ていく内容でした。

AI検索の利用が広がっていること。YouTubeや第三者の発信が、これまでとは違う意味を持ち始めていること。さらにその先で、Google自身が検索そのものの役割を変えようとしていること。こうした流れを見ると、これから必要なのは、新しいテクニックをひとつ覚えることではないのだとわかります。むしろ、自社は何者で、誰に向いていて、何が違うのか。そうしたことを、きちんと伝わる形にしておくことのほうが、ますます大事になってきています。

そして最後の4本目は、そのことを別の角度から教えてくれます。お客さんは、こちらが思っている以上に、ちゃんと探しています。けれど、その探し方や選び方に、こちらの情報発信が応えられていないことも少なくない。地方・中小企業にとって大事なのは、流行の発信手法を追いかけること以上に、「お客さんにとって必要な情報を、必要な形で出せているか」を見直すことなのだと思います。

 

 次回をお楽しみに!

 

この記事の内容は、ポッドキャストでもわかりやすく解説しています。
通勤や作業の合間に、耳で聴いて理解を整理したい方におすすめです。ぜひ合わせてどうぞ♪

🎧 ポッドキャストで聴く、この記事のポイント

 

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