地方や中小企業の情報発信に役立つ記事をピックアップして紹介しています。
みなさんの仕事の現場でお役立てください
今回は以下の4本です
- 「知っている」と「理解している」
- Googleの検索結果の決まり方
- プレゼンから学ぶ、情報発信のポイント
- ブログメディアから集客する方法
「知っている」と「理解している」
「知っている」と「理解している」に人の生き様が見えてくる(ITmedia)
記事では、講演の企画の現場を踏まえながら、「知っている」と「理解している」の違いが紹介されています。
ビジネスにおいては「知っている」のレベルで十分な場合が多く、この記事に登場するような講演会やセミナー、さらにはビジネス書では「知っている」のレベルの方こそニーズがあったりします。というのも、セミナーなどでは、顧客は深く理解する必要があるのではなく、言い方は悪いですが「知った気になる」ことが商売になるからです。実際に、サービスや製品を提供する現場で必要なのは「理解している」レベルですが、売上を上げることを考えると、表面的な「知っている」レベルで満足させることが効率的です。なぜなら、顧客は必ずしも本質的な解決を求めておらず、すぐに納得できる解答を求めているからです。
記事に触発される形で、中小企業の情報発信との関係でいくつたまとめるは次のようになります。
顧客となる人は多くの場合その分野の専門家ではないので、「知っている」のレベルであってもその人を専門家として見ることになります。これまで知らなかったことを知ることができたわけですから。逆に、知らない状態から「理解している」のレベルまで説明しようとすると、顧客には難しすぎたり理解ができなくなってしまい、逆効果になってしまいます。
「知っている」のレベルでサービスを提供しようとすると、この記事にもあるように本質的なことを外してしまう可能性はあります。でもそれは、顧客にとっては必ずしも不幸なことではありません。専門家(=「理解している」のレベル)から見ると不幸なことかもしれませんが、当人にとってそれが(その瞬間)満足したものである限り、まったく不幸ではありません。ここが難しいところだと思いますが、我々がものやサービスを購入する時、本質的なことや根本的なことを「理解する」ことなく購入していることの方が圧倒的に多いのです。
加えて、テレビ番組も書籍も、そしてネット上の情報も、「理解している」のレベルではなくて、「知っている」のレベルの情報で組み立てることが求められるようになってきています。これは「わかりやすく」という別な切り口によってさらに加速されています。「わかりやすく」するために、複雑な事情や背景は省き、白or黒といったわかりやすい2項対立の図式などに単純化していきます。そしてこの傾向はメディアの変遷とともに、テキストの表現から画像や動画を使った表現へというSNSの変遷とともにますます強化されていきます。15秒の動画を見て、ものごとを「そのうよなもの」として「知っている」ことになるのですから。
顧客は「理解している」の情報は求めていないケースがほとんどです。「理解している」という本質的なレベルまで理解しないとその課題の根本解決は無理だと専門家から見えていたとしても…です。専門家から見れば、この「知っている」レベルでの対応は問題の本質を解決しないと理解しているため、フラストレーションを感じることがあります。顧客が満足するのは表面的な理解でも、専門家にとっては本質的な課題解決が達成されていないため、常にジレンマを抱えながら業務を進めることになります。
先にも書いたように、売上を上げることだけを考えると「知っている」のレベルで済ます方が効率的です。ですがもし「理解している」というレベルでサービスを提供したいのであれば、「理解している」のレベルまで考えようとしている顧客が集まるような質の高い情報提供をしていく必要があります。みなさんの会社はどのような戦略を取りますか?
ちなみに私は、「理解している」のレベルから「知っている」の情報を出すように心がけています。この「記事のピックアップ」も、記事単体の情報だけで右往左往するのではなく、その記事の背景や大きな流れを知っていただいた方がより企業経営に役立ちやすいことから、全体における記事の位置付けを加えるようにしています。
そのようなことを考えながら記事を読んでみてください。Check it!
Googleの検索結果の決まり方
なぜこのサイトが Google で上位にランク付けされているのか?
Why is this ranking on Google?(Search Engine Land)
Google検索は「キーワード」だけで決まるのではないことを、具体的な情報とともに解説してくれています。「えっ!そんなことまで影響しているの!?」と思われるような内容もあると思います。英文の記事ですので翻訳機能を利用してご覧ください。Check it!
プレゼンから学ぶ、情報発信のポイント
「上手」より「伝わる」プレゼン成功法。聴衆の心を動かす、13字以内のメッセージ(STUDY HACKER)
プレゼンテーションでは「上手」さよりも「伝わる」ことが重要であると解説されています。記事はプレゼンに限定して書かれていますが、同じことは情報発信全般にも関わります。
特に、記事ではプレゼンは「聴衆の心を動かす」ことが大事だと指摘されていますが、情報発信においてもこれに似たとても大切な視点があります。これは私があらゆるセミナーでお話しすることでもあります。情報発信の本当のポンイント、それは「情報で人を動かす」ということをどれだけ理解できているかということです。このことを踏まえながら、ぜひ記事をご覧ください。Check it!
ブログメディアから集客する方法
オウンドメディア集客を成功させる最重要ポイントと7つの集客施策(バズ部)
オウンドメディア(ブログメディア)からどのように集客したらいいのかが詳しく解説されています。ここまで事細かにまとまった解説はあまりありませんので、ぜひご覧いただければと思います。Check it!
次回をお楽しみに!
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