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Be-Chu' s Perspective

 

ブログ、Facebook、twitter の違いをおさらい

 

ブログ、facebook、twitter の使い分けポイント ~その2~ 前回の「ブログ、facebook、twitter の使い分けポイント ~その1~」は予想外に多くの方に反響をいただきました。

その割には中途半端な説明で申し訳ございませんでした。でも、エッセンスは入っていると思います。

 

ブログ、facebook、twitterの違いは次のようなものだというのが前回の話でした。


●ブログ ・・・・ 興味関心が切り口のメディア
●Facebook、twitter ・・・ 人とのつながりのメディア(=ソーシャルメディア)

 

これだけを切り出してみると「そんなの知ってるよ…」という感じがしてしまいますが、その割にはブログ、facebook、twitterの違いや使い分けをどうしたらいいのか疑問に思っている方が多いということは、何か勘違いか、思考のズレがあるのかもしれません。

 

 

情報アクセスの、「3つのタイプ」を理解する

前回の説明を、別な切り口で見てみたいと思います。

僕らは今、ネット上の情報に対して多く分けて3つの方法で情報にアクセスしています。

 

1. ブックマーク型アクセス
2. 興味関心型アクセス
3. つながり型アクセス

     

    ■ 1. ブックマーク型アクセス

    これは、毎日 Yahoo! のトップページでニュースをチェックしたり、お気に入りのニュースサイトで情報をチェックしたり、業界ポータルサイトで情報を見たりするという方法です。言ってみれば、新聞を購読するように、日課としてそのサイトを訪問して情報を得るということです。

    インターネット黎明期、「ポータル戦争」というものがありました。何のことかわかりますか?
    Yahoo! や Exicite や goo や Lycos や Infoseek、さらには、各プロバイダーが提供するポータルページなどが、シェア争いをしていたことを指しています。アメリカで Yahoo! が強かった時期の話です。当時は、インターネットに接続するとまずはポータルサイトにアクセスし、そこから順々に興味ある情報に渡っていくという利用のされ方をしていました。ですから、ブウラザーのスタートページにいかに自社のポータルサイトを登録してもらうか、ということがネット上の勝敗を分けていました。その流れで個別の企業サイトは、どのポータルサイトのカテゴリーに登録してもらうことがとても重要なことでした。NTTドコモの公式サイトと同じですね。

    この流れは当然今でも残っています。皆さんの中にも、毎日、Yahoo! のトピックスを確認するという方は多いのではないかと思います。これらは、「そこに行けば何かしらのニュースがある」「そこに行けば楽しい情報がある」という志向によって情報にアクセスするスタイルですね。

    ついでにもう少しだけ話しておくと、このスタイルは「個別の情報」にダイレクトにアクセスしているわけではありません。個別の情報ではなく、その情報を扱っている会社や団体に対してアクセスしています。ここは他と大きく異なります。

     

    ■ 2. 興味関心型アクセス

    これは、google が登場することによって一気にネット上に広まったアクセスパターンですが、皆さんも普段から google などを利用して検索していると思いますのでわかりやすいと思います。簡単に言うと、自分が興味・関心あるものを直接検索窓に入力して、その結果から情報にアクセスするということです。「興味・関心」という表現をしていますが、企業サイトとの関係で見ると「問題解決型」とか「ソリューション型」と言ってもいいかもれませんね。今すぐ解決したいことを検索窓に「屋根の修理 八王子市」などと入力して、対応できる業者を探したりするわけですから。

    先ほどの「ブックマーク型」が、個別の情報ではなく会社や団体に対してアクセスするのに対して、この興味関心型アクセスは「個別の情報」に直接アクセスするのも特徴です。むしろ、その個別情報を提供している会社や団体などは関係ない場合も数多くあります。

    例えば、「折り鶴の折り方」を検索した場合、折り方さえわかればそれが誰のサイトなのかはまず気にしません。商品の購入でも同じことが言えます。楽天で購入したい商品を検索した場合、検索結果から一番安い価格で販売しているところを選んでそのまま購入するということは多くの方がやられていることだと思います。そのお店がどの県にあって、何という名前の店なのかすら気にしません。

     

    ■ 3. つながり型アクセス

    これは、信頼できる人、友人からもたらされる情報を糸口にして情報にアクセスするスタイルです。わかりやすく言えば、その道の専門家が「これいいよ!」と教えてくれたり、友人が「ここ行ってみたら楽しかったよ!」という情報をきっかけにして自分もその情報にアクセスするということですね。人と人とのつながりの上で情報が流れるソーシャルメディアというトレンドは、まさにこれに該当します。

    このスタイルでは基本的に、「検索」という行為はありません。「個別の情報」を抽出するのではなくて、「この人」と決めた人からの情報をひたすら入手するということがメインになります。

    鋭い方でしたら、ここで「おや?」と思うかもしれません。Twitter のタグや、Facebookページは、人とのつながりではなくて個別情報なんじゃないか…と。鋭い! 確かにそれは人とのつながりというのとは違いますが、私の中では、関心ある個別の情報をピックアップしてくるというよりも、「その分野の情報、またはそこに関心のある人々とつながっている」という位置付けで考えています。検索して一本釣りしてくるのとは、行為として違っていると思っているからです。

     

     

    ブログ・Facebook・Twitter を、情報アクセスの3つのタイプで見ると…

    さて、このような情報アクセスのスタイルがあるとして、ブログ、Facebook、Twitter はそれぞれどう位置づけられるのかというと、次のようになります。

     

    ●ブログ ・・・・ 興味関心型アクセス (時に、ブックマーク型アクセス)
    ●Facebook、twitter ・・・ つながり型アクセス

     

    ブログを「興味関心型アクセス」とすることに「おや?」と思われる方もいるかもしれません。もしかしたらそう思われた方は、まず会社のホームページがあって、そのホームページから会社のブログにアクセスすることを考えたのではないかと思います。しかし、ブログのアクセスログやブロガーによるブログの成長過程を見てみると、ブログというメディアは、そのような立ち位置にいるのではなく、検索からの一本釣り、すなわち「興味関心型アクセス」にいるのだということがよくわかります。

    ブログは、記事を投稿すればするほど検索にヒットしやすくなりますので(もちろん、どんな記事を書くかや、どういうタイトルにするかとかは重要です)、ブログが取り扱っているテーマに興味関心がある方がアクセスしてくれるようになります。これは興味関心型アクセスに他なりません。

    逆な言い方をすれば、ブログを「興味関心型アクセス」の有力メデアとして活用していないとすると、大変もったいないことをしている、ということです。

    検索を利用してブログにアクセスしてくれるということは、実店舗で言えば、「興味ある人がふらりと店の中に入ってきてくれた」ようなものです。ですから、そのふらり入店をきっかけにして、「ブックマーク型アクセス」に持っていくか「つながり型アクセス」に持っていくかをするのが王道と言えるでしょう。マーケティング的には、「新規顧客」から「見込み客」にして「見込み客フォロー」に持っていくという一連の流れに乗せるということです。そういう意味ではブログは、新規顧客の獲得に大いに活用できるメディアです。

     

    これに対して、Facebook Twitter は「つながり型アクセス」です。実店舗で言えば、すでに顔なじみのお客様ということですから、お客様の好みを伺いながら、ずっとこの店の固定客でいてくれるようにするということです。

    一方で、「つながり型アクセス」には、まずは「つながること」「つながってもらうこと」が必要になります。そのためには、今つながっている人(=固定客)が他の人に紹介したくなるような情報を提供したり、「こんな情報がいつももらえるんだったら素敵♪」という情報を提供し続けたりする必要があります。マーケティング的には、「見込み客フォロー」「顧客化」「顧客フォロー」( & 顧客による新規見込み客の紹介)というあたりに該当しますね。

     

    今、このソーシャルメディアに関する書籍がたくさん出ていますが、そのテーマは簡単に言ってしまえば、「いかにして多くの人とつながるのか」ということです。つながりの中心に立つことで、多くのビジネスチャンスに恵まれるわけですから。もちろん、つながると言っても、いくら旧友とつながってもビジネスでは関係ありません。旧友と再び関係をもつことができるということは Fabook の大きな魅力ではありますが、旧友が顧客になるわけではありませんから。そこはFacebookを何の目的で利用するのかをしっかりと考える必要があるということですね。

    ちなみに、「いかにして多くの人とつながるのか」ということについて言えば、秘密の裏ワザで一発でできるというものはありません(怪しいツールがないわけではないですが…)。つながりの中心に立ってビジネスにつなげている方々は、毎日1時間はソーシャルメディアで会話をしたり、毎日、顧客に役立つ情報を提供したり、自分の方から様々な輪の中に飛び込んだりと、結局「日々の継続的な活動の積み重ね」をしています。そういう地道な活動の中で、「自分は何の専門家なのか」「どんな特徴の人なのか」ということを多くの人に覚えてもらっているわけです。(今風の言葉で言えば、セルフ・ブランディングです)

    このような積み重ねの中で、ある壁を越えた時から、自分から「つながる側」ではなく他から「つながられる側」に変化し、さらにつながりの中心に立つという流れです。

     

    今、世の中の話題はFacebook twitter といったソーシャルメディアではありますが、この「つながり型アクセス」という観点からすると別にFacebook twitterにこだわる必要はなく、メールマガジンでもいいことは理解できると思います。実際、メールマガジンを発行することでお客様とのつながりを保ち続けている方はたくさんいます。一時期「メルマガ・マーケティング」という言葉が流行り、それ以降そのような言葉もなくなり、「いまさらメールマガジンなんて…」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、業界の話題にされないだけで、それはそれで非常に強力なチャンネルであることに変わりありません。

     

    ネットを活用する上で大切なのは、流行を追うことではなく、本質的な部分をしっかりと見据えることです。新しいこと、流行っていることに挑戦してみることはとても大切ですが、ネットの情報流通の中で何を担うもののなのかをしっかりと考えることが、ビジネスのネット活用においては重要になります。

     

    次回をおたのしみに!

     

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